靖国神社参拝

小泉首相が靖国神社を参拝した。
 
最初にそのニュースを、職場にいて、TVのニュース番組で観た。
私の口から自然と漏れてしまった言葉は「バカだな~」だった。
 
面白いことに、帰途、山手線列車内のニュース速報を見ていた高校生らしき男子二名が、声をそろえて、「小泉、バカだなぁ」と言ったこと――。
 
かの総選挙で大勝して頭に乗ってしまい、勢いで突っ走ってしまおうという、半分は計算ずくかもしれないけれど、半分は調子に乗った言動を、いまどきの高校生はクールに見ていたのだ。
彼らの言葉を聞いて、「まんざら、この国も捨てたものではないな」と思った。
 
 
こと、信仰―信念に関わること・・・。しかも、「公人」の行動である(一国の首相―為政者には、表に些少であっても、宗教や政治に関わる「意思」が感知できる場合は、「『私人』としての言動」たる余地はない(ないと思う。ないはずである)。 それだけ、重い職責を負っているのだ。
「私人として参拝した」などという「言い訳」、そんなものは本来通用しない。
これは、各国の(中国や韓国など、先の大戦の直接の当事者以外の国々、ヨーロッパの国々)の反応を見ても明らかだ。
 
「政教分離」という憲法の規定も、きちんと「司法的」な判断をすれば、そこに行き着くはずなのだ(現に、つい最近、「違憲」であるとの大阪高裁の判決も出ている)。
 
 
今回の参拝。いつ、どういうタイミングでするのか、時間の問題だろうなとは思っていた。
 
子どもっぽいほど「意地っ張り」で、ある意味で「硬直した」考え方をする、決してバランスの取れた人格を備えているとは思えない、言わば、一国のリーダーとしては稀に見る「偏屈」な人間が、この国のミライを左右しようとしている事実――。
 
しかも、それを――
 
「今までは首相として特別に(本殿への)昇殿を許されていたが、『普通の国民と同じように』がいいと思った」と説明した。中国、韓国が反発していることをめぐっては、両国政府に引き続き理解を求めていく考えを示しつつ、「いずれ長い目で見れば、理解していただけると思う」
 
――などと、安っぽい言い訳でごまかそうとしている。
 
 
決して笑えないことだ。看過できないことだと思う。
こうした一挙手一投足の中に、彼の「政治手法」もっと言えば、「生き方」の基本姿勢そのものが仄見えてくる。
なし崩しで「既成事実」化してしまおうという魂胆が見え透いている。
 
 
「小選挙区比例代表並立制」という選挙制度の是非もあるが、先の総選挙で票を投じた我々国民一人ひとりの責任も大きい―これも確かではあるが・・・。 あまりにも、独断的で露骨である。
 
 
これは、放置すれば、「独裁」となるだろう。 今時点でも、十分に「独裁」かもしれないが・・・。
 
心底から危惧を覚える。
 
一歩間違えば、国は滅びるかもしれない。
一国の為政者のまがりなりにもリーダーシップを取るべき人間が、どう考えても、
「軽はずみな、狭い了見で判断した(本当の意味で、「判断」なんてできない人間性なのかもね)」としか思えない行動を取った。 またしても。
 
こうやって、ずるずると「構造改革」だの「変革」だのという美名のもと、偏った政治が雪崩のように流れてゆく。
 
 
果たして、ミライはアカルイのだろうか・・・。
 
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靖国神社参拝 への2件のフィードバック

  1. Kay より:

    遊びに来ました!!お元気ですか? ブログのほうにもきちんと返事を書きましたので、暇なときにでも寄ってみてくださいね。AKI です。

  2. DREAMBODY より:

    AKIさん。いらっしゃいませ。ブログ拝見しました。いつもながら、癒されちゃいます。ご返事も記事本文にいただいて、とっても光栄です。ありがとうございました。また、遊びに行きます。これからもよろしくお願いします。

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